ロード・オブ・ザ・リング

ROAD OF THE RINGS

ついに見てしまいました。なるほど、こういう話ですか。今までちょっと世間が盛り上がりすぎてて、逆に見てやらんとこうと思っていたんですが、地上波で放送するとなれば、じゃあ見ますかということで鑑賞。
映画としてどうなのかと考えると少し首を傾げてしまいますが、このRPGのような世界観をここまで表現するのは、確かに凄いと思います。CGクリエイターに拍手ですね。ただ、少しとっかかりにくい。登場人物は多いし、民族の名前とか地名とかを把握できるまでがかなりしんどいです。それでも、吹き替えはまだわかりやすい方だと思いますけどね。とにかく前半は理解できない苛立ちと眠気に耐えるのみでした。まぁこれは3部にわたる構成上、仕方のないことだと思います。しかし、それをクリアすれば、後半は割りと楽しめる内容でした。少なくとも、続きが見たいとは思わせてくれました。もう少し主人公が強くなっていけば、もっと面白くなりそうですね。長さは意外と気になりませんでした。

シュリ

シュリ

これも前評判が結構良さげだったんだけど、あんまりたいしたことなかったかなぁ。JSAの時もそうだったけど、どうあがいても日本人の我々は南北問題を体感してないし、知識でしか理解していないから、その実をよくわかっていない。少なくとも私はわかりません。だから、この映画が伝えたいものは100%伝わってきませんよ。自国ではハリウッドを超えたかどうか知りませんけど。っていうかハリウッド映画は超えれば凄いというモノでもないと思います。
韓国映画とか香港映画とか見ていつも思うのは、名前が覚えにくい。誰彼がこういう状況で・・・っていうのをインプットするのに時間がかかります。その上、顔も似てる。この映画もそうだったんだけど、カメラワークもそんなに工夫してなくて、同じような撮り方をしてるから二人組のどっちがどっちかを見分けるのに苦労しました。とっつきにくいのはもう仕方ないですね。
これテレビで見たんですけど、吹き替えに笑ってしまいました。主人公の相棒が死ぬシーンなんて爆笑でしたよ。なんかコントっぽかったです。吹き替えの声は妙に甲高いし、オリジナルも少し喋りすぎだと思います。あれだけキマってない殉職シーンは久しぶりに見ました。
この映画は北朝鮮の人が見たらどう思うんでしょうね。えらい悪者扱いでしたよ。だからやっぱりどこまでがアリな表現で、どこからがタブーなのかってのがよくわからない。それに、たいして目新しい事もしてなかったと思うんで、私はあまり楽しめませんでした。

ラストサムライ

LAST SAMURAI

前評判がかなり良くて個人的にはクサす側に回りたかったんですが、なんだかんだで楽しめてしまいました。普段その欠片も見せないナショナリズムやらが都合よく沸いて出て、日本に魅せられていくトムクルーズを見ながら「そうだろ、日本はすげぇだろ」と、皮肉にも外国に作られたスクリーンの日本を見ながら思っていました。日本人としてこういう映画を外国に作られるってのはちょっと悔しかったんですが、まぁ外から改めて見える姿というのもあるでしょうから、文句はありません。細かい事言い出したらキリがないんですが、あまりひねくれて見ては面白くありませんし。
普通にいつもテレビで見てる役者がこういう映画に出てるってのは、やっぱり嬉しいもんですね。演技もなかなか素晴らしかったと思います。渡辺謙の迫力にはテンション上がりましたし、特に最期に見せた目の血走り加減は凄かったですよ。切られ役ウン十年の福本清三も地味ながらいい役どころを演じていました。
ハリウッド映画で好演する渡辺謙だとか、刀の腕を上げていくトムクルーズだとか、何か違う畑で活躍するというのは面白いというか、ツボですね。映画に限らず。極端な話をすると、モーニング娘。SMAPのライブで踊るナイナイ岡村を見てる楽しさと同じです。どこかワクワクしてしまうような。そういった設定の面白さもありましたね。
ただ、ラストは少しダラダラしてました。あの数十分はいらないんじゃないかなぁ。上映時間も長いし、オチがどうこうっていう映画でもない。この辺は個人差あると思いますが、私ならバッサリ切ります。まぁこの手の映画によくあるアメリカ万歳で終わらなかったところは良かったと思います。
この映画も後々DVDが出たりテレビで放映されたりすると思いますが、その時は劇場で燃えたあの特攻感が伝わるかというのが気がかりですね。やっぱり感じ方の違いは出てくるでしょう。なんか毎回こんなこと書いてる気がしますが、劇場で見るに越した事はないんですよ。当たり前なんだけど。でも、その分クソ映画に出会った時の悔しさったらないわけで、それが腰を重くする原因でもあります。しかし、よく考えたら今はコッポラとかキューブリックとか、そういう古い作品は全部ビデオやらDVDでしか見れない世代なんですよね。もう劇場で見たらたまらんかっただろうなぁと思います。要は見れるモンは見とけということです。

グリーン・デスティニー

GREEN DESTINY

ワイヤーアクションのことについては詳しく知りませんが、これはなかなか凄いです。最近は何かにつけてCGまかせにしてしまう嫌いがありますから、こういうのは新鮮ですよ。竹薮のシーンは大変だったでしょうね。撮影の苦労が感じられます。明らかにワイヤーとか見えてるんですけど、こういった映画ではもうそういうことは言ってはいけないのかなぁと思いますね。
ただストーリーはダメです。ほぼ全編に渡って退屈。荒野の回想シーンなんてあんな中途半端なラブストーリー入れるんだったら、毒狐とムーバイの師の対決でも見せて欲しかったです。不満ついでに言っておくと、前半ほとんど夜の暗いシーンなんですが、なんか凄そうな事やってるのに全く見えない。目が慣れるのに時間がかかりました。これはもったいないですよ。この回避方法はないんですかねぇ。まぁこれはウチのテレビのせいにしておきましょう。
この作品は銃が出てきませんね。それも新鮮に思いました。剣を使ったモノというと、「グラディエーター」を思い出しましたが、あれよりこっちの方が個人的には好きですね。『剣に命を吹き込む』とかそういう東洋系スピリッツがイイ。そういえば、血もむやみに見せてなかったですね。「キルビル」なんかも日本刀を使ってますが、あれは完全にスプラッターなので、どうなのかなと思います。まだ見てないんですけど。
ヒロインはチャン・ツィイーですが、この人は「初恋のきた道」の主演でしたね。あの映画はなんだか健気な少女のかわいさだけ撮って、それ以外はかなりダラダラしてたイメージがあります。そんなに記憶に無いのであまり注目はしていませんでしたが、カンフーは練習したんでしょうか。なかなか上手いと思いました。

スネオ、HEY×3に出る!!

勢いよく『ワル』いキャラで登場してみたはいいものの、意外に乗ってきた松本に対処しきれず、その設定の甘さに撃沈!!しかし、ナイスタイミングでカットインしてきたDA PUMPYUKINARIがノープランで放った珍言「Winter Wingって英語ですか?」によってこれを回避!!良かった。それにしても、あの歌の短さは何だ!!ワンコーラスはないだろうよ、キクチP。ちょっと物足りなかった。スクリーンに「アーノルド」映したのはグッジョブだけどさ。