シュリ

シュリ

これも前評判が結構良さげだったんだけど、あんまりたいしたことなかったかなぁ。JSAの時もそうだったけど、どうあがいても日本人の我々は南北問題を体感してないし、知識でしか理解していないから、その実をよくわかっていない。少なくとも私はわかりません。だから、この映画が伝えたいものは100%伝わってきませんよ。自国ではハリウッドを超えたかどうか知りませんけど。っていうかハリウッド映画は超えれば凄いというモノでもないと思います。
韓国映画とか香港映画とか見ていつも思うのは、名前が覚えにくい。誰彼がこういう状況で・・・っていうのをインプットするのに時間がかかります。その上、顔も似てる。この映画もそうだったんだけど、カメラワークもそんなに工夫してなくて、同じような撮り方をしてるから二人組のどっちがどっちかを見分けるのに苦労しました。とっつきにくいのはもう仕方ないですね。
これテレビで見たんですけど、吹き替えに笑ってしまいました。主人公の相棒が死ぬシーンなんて爆笑でしたよ。なんかコントっぽかったです。吹き替えの声は妙に甲高いし、オリジナルも少し喋りすぎだと思います。あれだけキマってない殉職シーンは久しぶりに見ました。
この映画は北朝鮮の人が見たらどう思うんでしょうね。えらい悪者扱いでしたよ。だからやっぱりどこまでがアリな表現で、どこからがタブーなのかってのがよくわからない。それに、たいして目新しい事もしてなかったと思うんで、私はあまり楽しめませんでした。