グリーン・デスティニー

GREEN DESTINY

ワイヤーアクションのことについては詳しく知りませんが、これはなかなか凄いです。最近は何かにつけてCGまかせにしてしまう嫌いがありますから、こういうのは新鮮ですよ。竹薮のシーンは大変だったでしょうね。撮影の苦労が感じられます。明らかにワイヤーとか見えてるんですけど、こういった映画ではもうそういうことは言ってはいけないのかなぁと思いますね。
ただストーリーはダメです。ほぼ全編に渡って退屈。荒野の回想シーンなんてあんな中途半端なラブストーリー入れるんだったら、毒狐とムーバイの師の対決でも見せて欲しかったです。不満ついでに言っておくと、前半ほとんど夜の暗いシーンなんですが、なんか凄そうな事やってるのに全く見えない。目が慣れるのに時間がかかりました。これはもったいないですよ。この回避方法はないんですかねぇ。まぁこれはウチのテレビのせいにしておきましょう。
この作品は銃が出てきませんね。それも新鮮に思いました。剣を使ったモノというと、「グラディエーター」を思い出しましたが、あれよりこっちの方が個人的には好きですね。『剣に命を吹き込む』とかそういう東洋系スピリッツがイイ。そういえば、血もむやみに見せてなかったですね。「キルビル」なんかも日本刀を使ってますが、あれは完全にスプラッターなので、どうなのかなと思います。まだ見てないんですけど。
ヒロインはチャン・ツィイーですが、この人は「初恋のきた道」の主演でしたね。あの映画はなんだか健気な少女のかわいさだけ撮って、それ以外はかなりダラダラしてたイメージがあります。そんなに記憶に無いのであまり注目はしていませんでしたが、カンフーは練習したんでしょうか。なかなか上手いと思いました。