マイノリティリポート

MINORITY REPORT

スピルバーグ・・・っていうか、DREAM WORKSの作品は最近鼻につくものが多いので、かなりハードル低めで見たんですが、まぁまぁ良かったと思います。ツッコミどころは多々あるんですけど。
まず被害者と加害者の名が刻まれた玉。あれだけコンピュータを駆使してるのになんでここだけこんなアナログなんですか?ディスプレイにそのまま出しゃいいのに。急いでるのに名前彫ってる時間は無駄でしょう。意図がよくわかりません。トムクルーズの殺人が計画的だとされたことも謎です。
次は、網膜検知から逃れるための手術後シーン。この時トムクルーズは目を包帯で覆っていて、冷蔵庫にある腐った方の食事を間違えて食べてしまうんです。これも意味がわからない。ただ笑いを入れたいだけなんでしょうか。途中、一般家庭の食卓で逮捕劇が繰り広げられるところなんかもあるんですが、そんなの全然笑えないし、なんらストーリーにも絡んできません。これも無駄です。
他にもシステムの中核であるプリコグについてなど、色々と疑問点はありますが、ちょっとめんどくさいのでこの辺にしときます。でも、網膜で人物を特定した電子広告は面白いと思いましたよ。
とにかくこの映画は無駄が多すぎです。時間はあまり気になりませんでしたが、最後のオチを主人公のセリフでイチイチ説明するところもなんだかなぁと思いました。「どうだ?難しかっただろ?こういうことだったんだぞ」みたいな感じでウザイです。客をナメたらいけません。だいたいは途中で気づきますよ。それと、ちょっとラストは上手くまとめすぎていて面白くありませんね。この辺がスピルバーグって感じですが。まぁ『売れる』作品です。