青い春

青い春

だいたいさ、未成年がブッ壊れる映画なんてのは、おもしろくないわけがないんだよ!!!っていうのが俺の持論です。なんつーかね、感情が爆発した瞬間とかたまんないんですよ。それありきの暴力とかね。常にイキがってる奴が感情なしに誰を殴ろうが殺そうがそんなものは何の痛みも感じないわけです。そういった意味で、この作品は少しリリィシュシュっぽいですね。リリィシュシュと言えば、私も音楽にヤられてしまった類の人間で、CD買って今でも非常に気に入っているワケですけど、これ主題歌ミッシェルですよ。「き、きたねぇ〜!!!」って思いましたね。カッコ良すぎですもん。『赤毛のケリー』もイイけど『ドロップ』が超ヤバかった!!!
あと、この作品はイイ若者(役者)たちを揃えてますね。松田龍平を見たのは、前にドラマでやってた『3億円事件』以来ですけど、あの無気力感がすごい良かったです。逆に、ラストの「あ゛ぁぁああぁあぁ〜〜〜!!!!」ってのがかなり印象に残りました。なんか彼は中性的な魅力がなんとかって言われてるけど、そっちの方には行かないで欲しいなぁと、この映画見てチョット思いました。
青木役の新井浩文も素晴らしかった。あの変貌ぶりもスゴかったし、最後の方で一晩中屋上で立ち尽くしているシーンがあるんですが、その根性もハンパねぇと思います。
全体的に物凄く端折ってる映画なんで、もの足りなさも感じるんですが、ある意味斬新でスマートに感じましたね。悪く言うと、伏線垂れ流し状態な部分も見受けられますけど。まぁでも、あのラストシーンはアッサリしてて好きです。見終わった後しばらく尾を引きますよ。
でも、リリィシュシュには勝てねぇかな、、、?