マトリックスレボリューションズ

MATRIX REVOLUTIONS

やっぱ俺ってミーハーだなぁと思いながら新宿ミラノ座で鑑賞。今回も前作のおさらいは全く無し。リローデッド見てないと無理。制作側も強気ですねぇ。まぁ自信があるんでしょう。前作は全くツボを突いてきませんでしたが、今回は打って変わって面白かったです。もうメカが最高なんですよ。センチネルや船はもちろんですが、特筆すべきはAPUです。ああいうアナログ的なマシンは面白いですよ。動きは滑稽ですが、まさに人間VSコンピュータという感じで燃えます。センチネルの群れがドックに侵入してきたところをとにかく撃ちまくるあのヤケクソな感じとか「うおぉぉおお!!ブチかませぇえ!!!」なんつって興奮しっぱなしでした。絶望的な数に立ち向かうミフネに男の死に様を見た!
今回、モーフィアス(相変わらずのドンドコぐっさんぶり)があまり活躍しなかったのは少し残念ですが、前回あまり活躍の場を見せなかったナイオビ(どうでもいいけど、ずっとナイロビだと思ってた)が最高に良かったです。あの操縦テクに映像技術が重なって盛り上がること間違いなし!彼女の強気な発言で尻にひかれっぱなしのモーフィアスも必見です。腹をくくったナイオビは放つ言葉がいちいちカッコ良い。
そして、ついに姿を現したマシーンシティ。機械の中枢部です。このデザインがまたツボ。そびえ立つ城に向かってネオとトリニティが爆進!!もちろんここでもセンチネルの大群が押し寄せてきます。またありえない数です。絶対無理じゃん!と思ったその時、なんとネオがハンドパワーで次々と撃破!!ええ!?・・・ネオの力はマトリックスを超えたようです。こうなったら理屈もクソもありませんが、この時点での私はもうこの作品にそんなものは求めていませんでした。モチ大興奮です。
しかし、この力にも限界がありました。敵を回避して上空へ。ここで唯一、青空を臨むことが出来ます。嵐の前の静けさといった感じでとても良いシーンです。そこからなんとか核に侵入し、ボスの登場。コイツがセンチネルの集合体でハムナプトラを彷彿させるようなモノでしたが、脅威的存在感は出ていたと思います。そうきたか!と。
ラストはお待ちかね、リーダースミスVSネオ。出た!実写版ドラゴンボール!!正直思わず吹き出してしまうような部分もありましたが、この表現力は素晴らしいです。雨が余計イカす。シビれます。クリエイター陣に拍手ですね。
このレボリューションズは世界観とかそういうモノを深く考えすぎずに、メカニックやアクションを素直に楽しめれば評価出来る作品だと思います。なんかリローデッドは概念をたくさん詰め込まれすぎてわけわかんなくなっちゃったんですよね。まぁそういった意味ではリローデッドをもう一回ちゃんと理解した上でまた見てみたいですよ。3巻揃ったDVD-BOXとか出ないかなぁ。
私思わずサントラ買ってしまったんですが、エンドロールの「NAVRAS」凄いです。ザイオンの世界を思わせる民族調の入りから、マシーン世界の表れとしてテクノが乗っかるあたりはサントラとしても普通の音楽としても鳥肌モノの作品です。そこまで深く考えて作ったかわかんないけど、そう思わせる出来が素晴らしいじゃないですか。一応ココで試聴できます。聴く時は爆音で聴こう!「TETSUJIN」もイイよ。