仔犬ダンの物語

仔犬ダンの物語

良いか悪いかは別として、『ベタ』なネタをかき集めて成立させちゃった映画。犬はただのキッカケで、友情とか親子愛とか子供向けヒューマニズムのようなものを見せてる。恥ずかしいぐらいに。こんな映画は茶化しながらでないととても見てられないです。しかし、子供向け映画としては十分合格ではないでしょうか。時間も短いですし。その分かなり単純な出来だけど、まずガキは飽きさせないのが大事。東映まんがまつりだって1作品に2時間も使わないでしょ。私ですら2時間なんてよっぽど引き込まれる内容じゃないとキツイです。めんどくさいったらありゃしない。
こういうアイドル映画(?)の嫌なところは、出演者ありきの作品になってしまうところです。本来の映画と逆なんです。普通は何か作りたいものがあって、それを表現するにはどんな役者が一番適しているかを考える。なのにこの映画はモーニング娘。をとにかくねじ込まなければいけないので、非常に無理矢理な感じがする。仕方ないっちゃ仕方ないけど、じゃあ見るなと言われても困る。だってモーニング娘。目当てで見てるんだから!そういう俺みたいな輩がワンサカいるから成立するんだろ?それがアイドル映画ってもんだ!!