凶気の桜

凶気の桜

なんかカッコイイと思える登場人物がいなかったです。IWGPの窪塚クンは結構好きだったんだけど、コッチは背負うモンが見えなかったというか。IWGPは、ダチが殺されて今までヘラヘラしてたヤツがブチ壊れていくじゃないですか。ああいうのは見ててスカッとするし、カッコイイと思えるんですよ。たとえ弱くてもね。でも、この作品は『強さ』とか『権力』の部分が目立っているような気がします。背景が見えにくい。イデオロギーとかナショナリズムとかわからなくもないんだけど、もうチョット何かないの?みたいな。
ヤクザもそんなにカッコ良さが感じられなくって、どうしても人が良いオッサンに見えてしまいました。制圧力をもっと見せてほしいです。いい役者が揃ってるだけに少し残念でした。
全体的な色の鮮やかさは好きです。白に赤が混ざってピンクになったり、それを黒が全部塗りつぶしたりっていう。見た目だけの話じゃなくてね。ちょっと抽象的すぎか。