タイムマシン

発想とCGはたいしたもんです。時空間移動っていうのはたいがい一瞬なんですけど、コレは違いました。ちゃんと時代の流れを読んで、その推移を見せているんです。タイムマシンの設計は一番難しかったでしょうね。見せ所だと思いますし。まぁいいんじゃないでしょうか。これを批判するのは想像上の生き物の絵を見て「似てない!」っていうのと同じですから。地下民族は正直ちょっとビックリしたので、脅威という意味でも十分の出来だと思います。でも、逆を言えばそれ以外はダメです。これは自分の女を殺された男が、それを阻止するために過去に行くんだけど、それでも結局死ぬ運命に変わりはないから、未来にその答えを探しに行くという話なんですよ。なのにこの主人公は、そんな事さっさと忘れて未来で新しい女を作りやがるわけです。それでめでたしめでたし。んなわけねぇだろ!っていう事ですよ。だから、やっぱり主人公は戻ってくるべきだったのではないかと思います。他にも色々気に入らない所はありましたが、あんまりけなしっぱなしっていうのも書いてて楽しくないので、この辺にしときます。ちなみに、この映画は随分前に流行った映画のリメイクらしいんですが、私は見ていないので普通の映画として感想を書きました。まぁCGだけでも見る価値はあると思いますが、私が映画をまったく見ない人に薦めるなら確実に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でしょうね。