レッドドラゴン

RED DRAGON

結論から言うと面白かったです。ただレクターに関しては全く怖くなかった。それもそのはずで、ハンニバルである程度『このオッサンはこのくらいの事をしますよ』というのを見せられてしまったから。今回は牢獄にいるから期待しつつもあれ以上のことは出来ないなと思ってしまいました。そういう意味でハンニバルを否定する人がいるのもなんとなくわかります。今回は羊に近い役割だったけど、それほど存在感はありませんでした。役者としてホプキンスは素晴らしいですけど。他の役者に関しては、レイフ・ファインズが良かった。プロファイリングからどんなキッツイ奴が出てくるのかと思っていたけど、そういう犯人像をしっかり捉えて演技していたと思います。彼の表情から過去の苦しみが伝わってきました。恥ずかしい話、あの鬼気迫る感じで最後なんか私見事に騙されましたもん。これで終わってくれるなとは思ったけど、クライマックスのような映像と音響、盲目の女性にもしてやられました。エドワード・ノートンは『カッコよかった』という感想が一番に出てきてしまうけど、劣等感を持つ犯人に対しての捜査官役として、十分評価できると思います。最後はどうすんのかなと思って見てましたけど、頭のキレる男ならではのやり方だなと感じました。悪くないです。ちゃんとレクターの姿で終わってくれましたしね。羊につながる感じで。まぁ全体的にレクター目当てで見に行く人はあんまり満足しないでしょう。役柄は「踊る大捜査線 THE MOVIE」の小泉今日子みたいだもの。