ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

これガキの頃だったら絶対アングリーウンチとか言ってるよ俺。マジ関係ないけど!とりあえず、これは映画というよりもミュージカルですね。ミュージカルって、いきなり芝居中に歌われたり踊られたりして、私逆に冷めてしまう方なんですけど、これは平気でした。音楽がロックだったからってのもあるかもしれないけど。まぁそれでもちょっと曲は多すぎたかな。話の方はちゃんと伝えたいモンがあったというか、スジ通ってて良かったです。オカマの映画なのに妙に男気を感じたとこもあって。ラストシーンも好きです。これといったセリフもないんだけど、映像の中でちゃんと表現されていました。なんつーか、これがロックの本来の姿なのかなと思いましたよ。不満とか劣等感とか何かブッ壊したいモンがあって、それを歪んだ音に絡ませて叫び散らすっていう。それは例えば歌謡曲でもヒップホップでも言えることかもしれないけど、ロックンロールはやっぱりそういうものであって欲しいというか。これはもう私の勝手な概念なので、すごい抽象的なんですけど、必ずしもこれが定義というわけではなくて。ただそういう感情を抱いた作品だったので、なかなか見る価値はあったんじゃないかなと思います。すごいカッコイイと思えたし。でも、どうなんでしょう?普通の人はもっとこういう映画、抵抗あるんでしょうかね?普通の人っていうか、割と白塗りメイクとか苦手な人?ジャケット(画像参照)があんなんだしさ、、、。まぁいいや。とりあえず、ロック好きとオカマは楽しめると思います。